部下を支え・支援するリーダーについて
少子高齢化の進展や労働力人口の減少から、最近では多様な働き方が生まれています。
「生産性の向上」が不可欠であることから、従業員ひとりひとりが自律的に仕事に取り組むことができる組織づくりが求められていますが、従来のリーダーシップとは異なり、上司がメンバーを後方支援する(奉仕する)リーダー像、「サーバント・リーダーシップ」が脚光を浴びています。
(※添付の図解は「ビジネスガイド3月号」の九州大学大学院 池田 浩 准教授の記事を抜粋加工したものです)
上司が部下に対し、「任せる職務の意義や内容を伝え」⇒⇒「権限を委任し職務プロセスを観察・支援し」⇒⇒「フィードバックを行い労う」というのが、このサーバント・リーダーシップの具体的取り組みであるということで、これにより上司と部下の間に信頼関係が構築され、メンバーひとりひとりが自律的に職務に取り組むことができるようになる、ということです。
個人的には、このサーバント・リーダーシップがうまく組織に浸透し軌道にのれば、
組織の一体感が醸成されるものだと思いますが、かつて会社員時代に部下を信じ、職務権限を委任してもなかなか思い通りに仕事の進捗が行かず、苦労をした経験があり、ほろ苦い思い出が蘇りました(笑)
部下に仕事を任せ、そのプロセスを見守るためにも、リーダー(上司)は部下の職務に適した研修等のコンテンツを考え、時間とお金はかかりますが、きちんと受講させるなどして、部下の「職務スキル」を上げさせないと、このサーバント・リーダーシップも絵にかいた餅になると思いました。
(※そうした職業スキル向上のために、研修計画を立て、労働局へ届け出るなどのステップが煩雑ではありますが、
「人材開発支援助成金」などの研修に関する助成金もあります。)
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